昨年、亡くなった母の葬儀を行いました。
私達、家族をとりまく環境は以下のようでした。
母は九州の実家で一人暮らしでしたが(父はすでに亡くなっています)、5年前から介護施設に入所していました。
昨年の秋ごろから身体が衰弱し、隣接する病院に入院していました。(年齢は91歳)
子供は2人(姉、弟)いますが、2人とも違う遠隔地で生活しています。
昨年、見舞いがてら病院の先生から話しを伺うと、年齢も高齢ということで回復の可能性は非常に厳しいとのことでした。そこで、私達子供2人が遠隔地に住んでいるということもあり、もし母が亡くなった時の対処の仕方を話し合いました。
母が亡くなってから、すぐに決めなければならない事は、葬儀をどのようにするかです。
そこで、Webで葬儀会社を探していたら、「小さなお葬式」というサイトを見つけました。
ここは全国規模で葬儀場を契約していて、いろんな葬儀のパターンもあり、寺院・法要・戒名・仏具なども手配できる仕組みになっていました。
葬儀の種類は①火葬式、②一日葬、③家族葬、④通常のお葬式となっています。
私の母の場合は、親戚(親、兄弟)もすでに亡くなっていて、5年前から施設・病院にいましたので友人も無く、連絡するような人も無くて「火葬式」にしました。
火葬式とは通常のお葬式と比較して、通夜式と告別式をしない葬儀です。
子供も含めて数名しか集まらず、式をやるような状況ではない場合に行う葬儀と思って頂ければいいと思います。
それ以外は通常のお葬式と同じような条件です。
母が危篤状態から亡くなったとの連絡を受けて、すぐに契約会社のフリーダイヤルに電話しました。
30分ぐらいで現地の葬儀会社から連絡がきて、九州に向かう飛行機に乗る前には、通夜の日時と火葬式の日時は決まっていました。
遺体は前夜から葬儀場の別室に安置され、読経はその別室であげてもらって、火葬場に遺体を運んでから火葬の直前に火葬式を行いました。
火葬式の費用は通常価格20万円ぐらいですが、早期に予約しましたので18万円程度で済みました。
但し、お布施や仏具などは別料金になっています。
私の場合は火葬式の読経と、初七日の法要も同日に葬儀場でやってもらいました。
一つ困ったことは、先祖代々の寺院がどこにお願いしていたかが分からずに、直前まで探しました。
現地に住んでいる従妹に聞いてようやく分かって、お坊さんを手配できました。
分からない場合は葬儀場でも手配してくれますが、その後のお墓への納骨を考えると、以前からのお付き合いのあるお寺がいいと思いました。
私の場合はある程度の予測ができて、前もって準備することができましたが、いつもこのようにできるとは限りません。でも、いつかは訪れる避けられない不幸であるならば、皆さんにはできるだけ早めに準備されることをお薦めします。
親戚やご兄弟と事前に話し合って、いざその時になったら、あわてず粛々と執り行えるようにしましょう。