私は7年前、祖母を亡くしました。
当時私は22歳。喪主は父が務めました。
私の家は仏式ですので普通に「通夜」を行い、翌日「告別式」をしました。
祖父はさらに前、私が小学校5年生の時でした。祖父の時の葬儀の流れと祖母の時の葬儀の流れは大きく違っていました。
一番感じたのは告別式を行う会場です。
祖父の時は祖母のように葬儀ホールというのがあまり一般的ではなく、私たちの地域では通夜も告別式も自宅で行うしかなかったです。
しかし、私の家の敷地では祖父の告別式を行うには狭く、町内の公会堂を使わせてもらいました。
祖母の時は、告別式を自宅で行う家も少なくなり、あちこちに葬儀ホールが造られていたので、喪主を務めた父は告別式を自宅で行うのは今の時代難しいだろうという話でした。
現在、告別式を自宅で行う家は少ないのではないでしょうか。
私も親戚が亡くなったり、近所の方が亡くなられたり、学生時代の友人の父親などが亡くなられて告別式に行くと葬儀ホールを使われている家がほとんどです。
昔のように家の間取り自体が違い、葬儀用の祭壇がたてれないと葬儀会社の方も言っていました。
葬儀ホールは、私の祖母の場合70名の方が入れるホールにしました。
私の家の近くの葬儀会社の葬儀ホールはその70名が入れるホールと100名が入れるホールの2つがありましたが、親戚も昔と違い多くはないですし100名入るホールががらんとしていたらおばぁちゃんも悲しむだろうと家族と、近い親戚の方々で考え小さいホールにしました。
結果、近所の方も大勢来てくれ、多くの献花も頂き、家族もこれならおばぁちゃんも安心して天国へ行かれただろうと感じれる葬儀を行う事ができました。
仏式で葬儀を行う場合、祭壇や納めるものが宗派によって違いがあるということもあると思います。
私の家は曹洞宗ですが、どの祭壇が曹洞宗でも使えるかなどは全て葬儀会社の方が「祭壇はこれらの種類がありますが曹洞宗だとこれが使用できます。」と教えてくれ、後はサイズを決めるだけでした。
普通に葬儀を行うならば、葬儀会社を選べば後の事は全て「お任せした」という感覚です。
葬儀を行うにあたり父と母は随分心配していましたし、家族としてもどうやって行っていくのかは正直分からなかったですが、今は多くの葬儀会社があるのでそこに葬儀の作法はお任せして、家族は亡くなった方を思う時間を作る事が大切だと思います。
祖父の時はまだそこまでの環境ではなかったですが、葬儀の仕方も随分変わったと思います。