祖父の葬儀の時は、初夏でした。
喪服は夏物がなくて、暑くなったらどうしようと思っていました。
その頃は葬祭センターなどはなかったので、相談したりレンタルしたりできず購入することしかありませんでした。
親戚は年が離れ、借りれるようなものではありませんでした。
汗をかいてもしょうがない、とハンカチを持って葬儀に参加しました。
暑そうな顔をしていると、遠い親戚のおばさんから喪服のアンサンブルの話や喪服でなくても、黒の礼装なら大丈夫だと教えてもらいました。
早速自宅に帰り、黒の服を出し、葬儀に着ていけるようなものを選びました。
麻混の黒いサマーセーターは、普段着のようには見えず、寒くなったら喪服の長袖を着ることもでき、葬儀でも好評でした。
喪服は必要ですが、無理に着ているよりは感じが良くなります。夏の葬儀は、アンサンブルなら簡単です。
私は、後日3点セットの喪服を揃えました。
祖母の葬儀は、真冬で雪が積もっていました。
皮の靴では行けず、ブーツを買いました。安いブーツは底の裏の溝が浅いので、価格もブーツもしっかりしたものを選びました。1万円近くかかりましたが、数年使うことができ、履き心地もいいものでした。
どんなに雪が積もっても、葬儀に長靴を履いてきた方はいらっしゃいませんでした。
どんなに雪が降っても、葬儀場への移動はあります。足元が冷えないような対策はとても大事です。
葬儀は、季節によって服装にとても気を使います。
喪服だけでは寒すぎるという時は、黒のショールは便利です。
肩や背中にかけてもいいし、座っている時は膝かけとして使えます。
カシミアのものは一番いいのですが、毛糸のモコモコしていないもので、品のあるものなら大丈夫です。
ショールは、折ることで形も変えることができるので、薄いものならマフラーのように首に巻けるのも嬉しいです。
葬儀場はエアコンがあり寒すぎることはないと思いますが、関節に支障がある場合は、用意しておくことで安心できると思います。
親戚の葬儀なら、2時間はかかります。
事前に会場は椅子があるのかなども聞いておくと、対策することができます。
正座いすは、足がしびれないようにお尻の下に置くものですが、会場によっては希望すると椅子を出してくれる会場もあります。
もし、心配なら会場の方に相談したり、座る場所を配慮してもらうなどすると身体に負担なく葬儀に参加できると思います。
最近では、寺でも椅子を出していただけます。足が悪くても参加できるよう、配慮されています。