父が30歳の時に急死し、母親も既に他界していたので、子供たちだけで葬儀を出すことになりました。
祖父母も当然亡くなっており、何もわからないまま子供たちだけで葬儀の準備を始めることになりました。
葬儀屋さんですが、とにかく急で心の準備すら出来ない状況でしたから、父が運びこまれた病院から紹介された葬儀屋さんにそのままお願いすることになりました。
父を自宅に連れて帰り、翌日に葬儀の段取り等打ち合わせをするために来ていただきました。
自宅近くの葬儀場で葬儀をとり行うことになりましたが、葬儀をする部屋にもランクがあり、葬儀の規模で変わります。正直、何人くらい弔問にいらしていただけるのか、どなたに伝えるべきなのか、全く分かりませんでした。
ご近所の方や仕事関係の方は、だいたいは分かりますが、把握しきれてはいないので、父の手帳をおそるおそる調べました。
とりあえず、手帳に載っていた方々にお知らせしましたが、このあたりは、急なことがあっても困らないよう、生前に少し調べておいたほうが良かったかもしれません。
結局小規模で良さそうだということで、普通の部屋でお願いしました。
次に装飾などですが、予算の関係もあり(急でしたので)地味にお願いしました。お花も、全く贈られてこないとかわいそうだなと思い、頼める友人などにはお花を出していただけるよう、お願いしました。
意外とこころよく、出してくださいましたが、同じような事があった時は、こちらも必ずお花を出そう、と思いました。すごくありがたかったです。
そして、来ていただいた皆さんに出す通夜ぶるまいのお料理や飲み物を決めました。実はここが一番兄弟でもめたところでした。
一番安いもので良い、という兄。私は、皆さんが父のために時間をさいて来ていただいたのに、一番安いものなんて…と思い、お寿司などもいいネタが入ってるものにしようと提案しました。
結局どちらもひかず、葬儀屋さんの提案で、間をとったお寿司になりました。
どうでも良いことなんですが、どうしても、少しでも良いものを出したかったのです。リーズナブル済まそうだなんて、どうしても思えなくて、これは、個々の価値観だと思いますが…
最後に、香典返しの品を決め、そちらも、中くらいのレベルのものを選び、みんな納得しました。
葬儀にかかった費用は120万くらいでしたが、申し訳ないことに、来てくださった皆さんのお香典でおつりが来てしまいました。
とりあえず兄弟全員で納得できる葬儀で、父を送り出すことができ、満足です。