若くして喪主を務め、葬儀に関して色々と大変だった経験など今後どなたにも突然起こりうる事だと思いますのでお役に立つ情報を提供できればと思います。
喪主は大切な人を失って悲しむ時間もなく葬儀について決めていかねばなりません。
葬儀の詳細を決断し、執り行うなど人生に何度も起こる事ではないからこそきちんとした情報を得れないまま事を運んでいかねばならないのが殆どだと思います。
私の場合、葬儀場をどうするか?どのような形にするか?宗派は?など本当に一から決める運びとなりました。
突然に訪れた訃報であったので本人の意思確認なども出来ておらず、未だに本人が望む葬儀を執り行えたのかどうか分からぬままです。
一番大切なのはやはり元気な間に家族全員で突然の死に備え希望を1冊のノートに記しておく事だと思います。リビングノートというものがあります。そこには葬儀の事やお墓の事、葬儀に呼んでほしい方の住所録を保存できます。
これがあるだけで、見送る側も見送られる方も100%の気持ちで葬儀を迎える事が出来ると思います。
私は葬儀後、このノートを家族皆にプレゼントしました。
葬儀で迷ったのはやはり金額面でしょうか。
葬儀なのにケチるのは送る人に失礼ではないだろうか?など大切な人だからこそ悩むものだと思います。
ただ、一番大切な事はやはり残された人の先の生活です。もし葬儀が残された人達に負担を残すようなものになったり、兄弟同士に溝が出来るような事になっては逝く人も笑顔であの世へ逝けると思えません。自分達に負担がない金額に抑え、その分、末長く家族でその方を尊び思い出話ができる宴ができる方が良いと思います。
私は金額を最初に皆で決めて、その金額を必ず超えないように葬儀場の方に伝え、アドバイス頂きながらお花を少し減らしたり、棺のランクを普通のものにしたりと決めていきました。
香典は頂かない形式にしましたが、どうしてもと言ってくださる方には葬儀場から供花をして頂くように参列者の方にお願いしました。少しでもお花が多い方がやはり良かったと感じます。
最近、都会では香典を取らない形式が普通化していますが、事情により葬儀代を用意できない環境の方はお香典を頂いてでも最後、親しい人だけでもお見送りをされる事をお勧めします。
葬儀はその人の人生の最後のセレモニーです。私達はこの世に生まれてお宮参り、七五三、入園式、入学式、卒業式、入社式、結婚式と自分の足跡を記憶に残して人生を歩みます。
最後にどんな小さな葬儀でも執り行う事によりしっかりと証を残せる気がします。