私が初めて身内の葬儀を行ったのは祖母が亡くなった時でした。
身近な人が亡くなるという経験がなかった私にとって祖母の葬儀で初めて知ることも多かったです。
その時は私の両親が健在で全ての進行を両親が行ったので直接携わることなく間接的に得る知識が多かったのですが一番印象に残ったのは、初めての経験でも葬儀会場の方々が順序よく葬儀を進行してくださったことでした。
病院で入院していた祖母が状態が悪化し、病院からの搬送で葬儀場へ到着したのですがすべて段取りよく進めて下さってるのを傍で見ていて心強かったです。
それから5年後、まさかの我が父が病気で他界。
その時は気が動転している母の代わりに私が進行しました。
父は117グループで積立方式の会員に入っていたこともありそちらでの葬儀となったのですが、その時の祭壇の金額は積立満期日が過ぎていたのもあり一番最高の祭壇でお見送りすることにしました。
祖母の時とは葬儀会社が違ってたんですが、とても丁寧かつ親切な対応をして頂き本当助かりました。
葬儀はお寺さんを迎えての一般的な宗派の葬儀で無事終えました。
葬儀前、沐浴も済ませてお化粧もして髪もセットして・・・
父が求めるきれいな姿をみなさんに最後の印象として残していただくよう家族で相談しておこないました。
お通夜、葬儀の進行については何の不安もなくスムーズに行うことができました。
後にびっくりしたのは最近の葬儀は祭壇を背景に身内で写真撮影をすること。
あと、葬儀に参列した方々がわかるようにビデオ撮影が行われることなど
その時はビックリしましたが、月日が経ちみんなの気持ちが少し落ち着いたころ、ゆっくり鑑賞すると冷静に葬儀の進行模様が確認できてとてもよかったです。
後々身内で参列してくれていた方の姿がゆっくり把握でき、個々が挨拶することができたのでとても助かりました。
気持ちが沈んでいてその時には思いつかないことを今まで経験した方々の意見によって葬儀のあり方もどんどん変化しているのだと痛感しました。
私も父の通夜、葬儀を行うことにより無知だったことが少しわかってきて友人や知り合いの通夜や葬儀へ参列するときの気持ちが少し変わってきました。
亡くなられた方のお見送り方でその方の生前の生き様がわかるというか、みなさんの心の奥にいつまでも残る存在にしてあげたい。そんな葬儀にしてあげたいという思いになりました。