5年前に義父が亡くなり、葬儀を行いました。
義父が生前大成祭典さんの互助会に入っておりましたので大成祭典さんにお願いすることにしました。
義母が亡くなったときは一般葬でしたが、ほとんどのお客様が主人と義弟の会社関係の方ばかりで義母とは面識のない人が300人以上お見えになりました。
費用も300万を超えてしまい、痛い出費となりましたので今回は親族葬にしました。
親族と近所の方と合わせて50名ほどで、費用は150万円で済みました。
親族葬の良いところは事前に大体の人数を把握できるところだと思います。
見栄をはらずに、最初に葬儀社の方に「あまり費用をかけたくない」と伝えておきました。
小さなお葬式では葬儀社さんも張り合いがないだろうなと思いましたが、快く引き受けてくださいました。
こちらの予算を伝えますと葬儀社さんが「棺をいいものにしましたから、収骨容器は抑えましょうか。」などと言ってうまく調整してくれました。
葬儀は順調に済むはずでした。でも告別式の朝にかかってきた一本の電話のために大変なことになってしまいました。
「もしもし、ご葬儀をされているお宅ですよね?宅急便ですが葬儀のお届けものがあります。何時頃お伺いすればよろしいですか?」と聞いてきますので、私は「9時頃出かけますからその前にお願いします。」と答えてしまいました。
9時を過ぎても宅急便はきません。私はやっとだまされたことに気が付きました。
葬儀をしている家は支払のためにお金をおいています。
最初私は泥棒が私達の出かける時間を確認したのかと思ってしまいました。後でわかったことですが、電話の主は「情報屋」でした。
葬儀を出す家は葬儀に関わる品々を売るためのターゲットなのです。
葬儀のほかにも、お墓、仏壇、四十九日の引き出物に至るまでまだまだお金がかかります。
葬儀の終わった翌日から私の家の電話はなりっぱなしでした。
「お墓はもうご用意されましたか?」「仏壇のご購入はお済みですか?」など葬儀関係の業者ばかりです。
あまりの電話の多さに私もうんざりして「どうして私の家が葬儀を出したってご存知なんですか?」と尋ねました。
「私どもの社員が車で葬儀の看板を見て回っております。お電話でお葬式をしていらっしゃると確認できたかたがたに連絡させていただいております。」と言います。この時に私は告別式の日に電話してきた人が誰なのかわかったのです。
これからご葬儀をされる方々に是非申し上げたいことがあります。葬儀の情報は狙われています。
元気なうちに信頼できる葬儀社さんを探して準備を進めてください。
来られるお客様のために看板を出されると思いますが、決してフルネームにしないでください。
よいご葬儀ができますよう心よりお祈り申し上げます。