葬儀の会場はプロテスタントのキリスト教会でした

先日、かつて仕事の同僚だった女性の、父親が亡くなられて、その葬儀に足を運びました。

葬儀の会場はプロテスタントのキリスト教会でした。

喪主だった故人の奥さんがクリスチャンだったことから、キリスト教式の葬儀を行ったそうです。

そして、これがとても心に残る、良い葬儀だったので、ご紹介したいと思います。

 

私は、いわゆる“お通夜”の式に参列したのですが、キリスト教式の葬儀では“お通夜”の式ことを“前夜式”と呼ぶそうです。

会場は、さほど大きくない教会の礼拝堂だったので、100名を超えて訪れていた参列者の内、遅れて来た人たちは会場に入りきれなかったようです。

私と妻は、幸い会場の最後尾の席に座れて、式の最中を過ごすことができました。

 

キリスト教式の葬儀は、故人を偲んで、皆で讃美歌を歌うことから始まりました。

讃美歌の歌詞は、配られた式次第の紙の中に楽譜として刷られていたので、初めて歌う人でも歌いやすかったと思います。

式を進行する司会を務めたのは、教会の牧師でした。

仏教式の葬儀のようにお寺の住職がお経が読むようなことはなくて、とても明るく式次第を進めていきました。

最も心に残ったのが、故人と生前に親しく過ごされていた方が、故人を偲んで、様々な生前のエピソードを式の中でお話しされたことです。

私も、故人の娘さんとは付き合いがありましたが、直接故人のことを知っていたわけではありません。

他の参列者も、多くの方が同じように、故人を直接は知らない人達だったと思います。

そんな中で、故人の生前の色々な行いを聴くことができて、その人となりを改めて知ることができました。

そして、「ああ、この方は本当にご家族を愛して大切にしていらして、だからこそ娘さんがあのような女性に育ったのだな…」と、これまでにはなかった思いを、新たに抱くことができました。

それから、牧師が聖書に書かれている話の中から、故人の生前の行いに繋がる内容のお話をされましたが、それもとても温かく、故人を称える内容でした。

 

式の最後にもう1曲、讃美歌を皆で歌って、その後、家族、親族、参列者の順に、故人への献花をしていきました。

仏教式葬儀の焼香に当たるものです。白い百合の花を一輪ずつ、係の女性から手渡されて、合掌して祈りを捧げながら、白い布に包まれたお棺の前に置かれた、献花台の上に手向けていきました。

式を終えて、とても心が温かくなっていて、「自分も亡くなった後はこのような葬儀で見送ってもらいたい…」と思いました。

キリスト教において、“死”とは、悲しみに暮れる忌み事ではなく、人間が現世におけるあらゆる苦難から解き放たれて、父なる神の元に帰っていく祝福に満ちた出来事と考えるようです。

葬儀の帰りに手渡されたお返しの手提げ紙袋の中にも、“お清め”の塩は入っていませんでした。

 

個々の教会によって異なるようですが、故人や家族がクリスチャンでなくても、キリスト教式の葬儀を希望をすれば、教会で葬儀を行うことは可能なようです。

大切な人を見送る葬儀の時を、心から故人を偲ぶ気持ちを全ての参列者と共有して過ごしたい方には、キリスト教会での葬儀をお勧めしたいと思って、ここにまとめました。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*